不妊治療を考えている方にとって、治療を受ける国の選択は重要なポイントになります。
東南アジアには、不妊治療が盛んな国がいくつかあり、それぞれに特徴があります。
本記事では、マレーシア、タイ、インドネシア、シンガポールの不妊治療事情について解説します。
マレーシア
広い選択肢と高品質
マレーシアは、近年医療ツーリズムが発展しており、不妊治療も例外ではありません。クアラルンプールやペナンには、高度生殖医療(ART)を提供するクリニックが多く、体外受精(IVF)や顕微授精(ICSI)といった技術がシンガポールなどに比べると比較的安価に受けられます。
- 費用:マレーシアでの体外受精(IVF)の費用は、病院やクリニック、治療内容によって異なりますが、おおよそ RM 15,000〜 RM 30,000(約51万〜102万円)程度が一般的な相場です。保険適用がないため、全額自己負担になります。
- 主な治療:体外受精(IVF)、顕微授精(ICSI)、人工授精(IUI)、着床前診断(PGT)、卵子凍結
- 特徴:英語対応のクリニックが多く、外国人向けのサポートが充実。日本よりも高い体外受精(IVF)の成功率。日本では難しい治療や検査を受けられます。
以下は一般的な費用の目安です:
RM1=約34円
*2024年12月8日現在の為替レート
タイ
東南アジアの不妊治療ハブ
タイは東南アジアでも有数の医療大国であり、不妊治療においても高い技術を誇ります。バンコクには世界的に有名な不妊治療クリニックがあり、日本人向けのサポートが手厚いのも特徴です。また、ホスピタリティーのレベルが非常に高く、海外からの患者に対する、一貫したサポート体制が整っています。
- 費用:IVF 1回あたり約100,000〜200,000バーツ(約45万〜90万円)
- 主な治療:体外受精(IVF)、顕微授精(ICSI)、人工授精(IUI)、着床前診断(PGT)、卵子凍結
- 特徴:着床前診断(PGT)が可能で、選択肢が豊富
注意点:治療にあたり、厳しい規制が存在します。国内で凍結した卵子を転送できないため、代理出産は不可能です。
以下は一般的な費用の目安です:
THB1=約4.5円
*2025年2月10日現在の為替レート
インドネシア
発展途上だが治療可能
インドネシアでは不妊治療の技術が発展しつつありますが、他の国と比べると選択肢が少なく、治療を求める人はシンガポールやマレーシアへ渡航するケースも多いです。インドネシアの体外受精(IVF)実施回数は1,500サイクルと、近隣諸国の中では比較的少ないです。
(マレーシアー3,000サイクル、シンガポールー2,500サイクル、タイー4,000サイクル)
YURI HIBINO LABORATORY Indonesia
- 費用:IVF 1回あたり約50,000,000〜70,000,000ルピア(約50万〜70万円)
- 主な治療:体外受精(IVF)、人工授精(IUI)※婚姻関係の夫婦に限る
- 特徴:ジャカルタやスラバヤに専門クリニックがあり、外資系の病院で精子バンクを行っているところもある。
注意点:代理出産、卵子提供や精子提供は法律で禁止されています。
以下は一般的な費用の目安です:
IDR1,000=約10円
*2025年2月10日現在の為替レート
シンガポール
最先端技術と高額な費用
シンガポールは世界的に見ても医療の水準が高く、不妊治療の分野でも最先端の技術を提供しています。ただし、その分費用が非常に高額であるため、富裕層向けの治療が主流です。
- 費用:体外受精(IVF)1回あたり約12,000〜20,000シンガポールドル(約132万〜220万円)
- 主な治療:体外受精(IVF)、顕微授精(ICSI)、卵子凍結
- 特徴:着床前診断(PGT)は厳しい特定の条件下でのみ可能。政府の助成制度があり、シンガポール国籍や永住権を持つ人には補助がある。
注意点:外国人には補助が適用されず、コストが高くなる可能性がある。
以下は一般的な費用の目安です:
SGD1=約110円
*2025年2月10日現在の為替レート
まとめ
国 | 費用 | 主な治療 | 特徴 |
マレーシア | 中程度(約50万〜100万円) | 体外受精(IVF)、顕微授精(ICSI)、人工授精(IUI)、着床前診断(PGT)、卵子凍結 | 英語対応のクリニックが多い。日本より体外受精(IVF)成功率が高い。着床前診断(PGT-A)などが可能で選択肢が豊富。 |
タイ | 中程度(約45万〜90万円) | 体外受精(IVF)、顕微授精(ICSI)、人工授精(IUI)、着床前診断(PGT)、卵子凍結 |
世界的に有名なクリニックが多い。高いホスピタリティーが魅力。 |
インドネシア | 中程度(約50万〜70万円) | 体外受精(IVF)(婚姻関係の夫婦限定)、人工授精(IUI) | 選択肢は少ないが治療可能。精子バンクがある病院も存在。 |
シンガポール | 高額(約132万〜220万円) | 体外受精(IVF)、顕微授精(ICSI)、卵子凍結 | 最先端技術が受けられる。政府助成あり(国籍・永住権者) |
それぞれの国で費用や治療の進め方が異なるため、自分の状況に合った国を選ぶことが大切です。また、言語サポートや法律の違いもあるため、事前に十分な情報収集を行いましょう。
不妊治療を検討している方にとって、有益な情報になれば幸いです!
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参考文献
- YURI HIBINO LABORATORY Indonesia | (2023)
- 不妊治療センター | サミティベートセンター SAMITIVEJ (N/D)
- Best Country For IVF In Asia – Best Asian Country For IVF | WORLD FERTILITY SERVICES (2025)
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